第21回:2018年ロシア大会(開催期間2018年6月14日~7月15日)
出場国・地域:32
予選参加国・地域:208 出場枠 欧州13(+開催国ロシア)、南米4.5、北中米カリブ3.5、アジア4.5、アフリカ5、オセアニア0.5
欧州:アイスランド、イングランド、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、セルビア、デンマーク、ドイツ、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ロシア
南米:アルゼンチン、ウルグアイ、コロンビア、ブラジル、ペルー
北中米カリブ:コスタリカ、パナマ、メキシコ
アジア: イラン、オーストラリア、韓国、サウジアラビア、日本
アフリカ:エジプト、 セネガル、チュニジア、ナイジェリア、モロッコ
優勝国:フランス
得点王:ハリー・ケイン(イングランド)6得点
優秀選手:ルカ・モドリッチ(クロアチア)、エデン・アザール(ベルギー)、アントワーヌ・グリーズマン(フランス) 、優秀GKティボ・クルトワ(ベルギー)
決勝:2018年7月15日(モスクワ)フランス4-2クロアチア
グループリーグ表(勝ち点:勝ち3、分け1、負け0。各グループの1位と2位が決勝トーナメント進出)

決勝トーナメント

*第21回の開催国はロシア。ヨーロッパでの開催は12年ぶりとなった。
開催国のロシアは開幕戦のサウジアラビアを制すと、続くエジプト戦にも勝利し、3戦目のウルグアイには敗れたものの、決勝トーナメントでスペインをPK戦で破る大金星。ソ連時代の1966年大会以来のベスト4をかけたクロアチア戦にはPKで敗れたものの、開幕前の予想を覆す結果で終えた。
*今大会からVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システムが導入された。VARを導入したことで、今大会のPK判定が過去最多の29回を記録した。

スタジアムのビジョンに表示されるVARの判定(写真:アフロ)
*日本サッカー協会は大会直前でバヒド・ハリルホジッチ日本代表監督を解任し、急遽、西野朗に指揮を託した。今大会の期待値は高くなかったが、初戦のコロンビアには前半早々に相手が退場者を出した影響もあり2-1で勝利。続くセネガルには2-2の引き分け。ポーランド戦は0-1で敗れ勝ち点、得失点差、総得点がセネガルと同じになったが、今大会から採用されたフェアプレーポイントで2位を決めた。このとき残り10分を0-1のまま、フェアプレーポイントを気にしてパス回しを続けて試合を終わらせた日本の戦い方には疑問の声も上がった。
決勝トーナメントに進んだ日本はベルギーと対戦。後半に原口元気、乾貴士が得点を決め、2-0とリードするが、同点に追いつかれるとロスタイムに3点目を決められ逆転負け。ロスタイムの逆転弾は、日本のコーナーキックからベルギーがゴールするまでわずか14秒。日本のサッカーファンの間では、ロスタイムの高速カウンターによる衝撃的な敗戦から、「ロストフの14秒(悲劇)」とも呼ばれる。

「ロストフの14秒」の瞬間。日本はまたもベスト8の壁を越えられなかった(写真:ロイター/アフロ)
*前回大会優勝のドイツは今大会も優勝候補と目されていた。しかし、グループリーグ初戦のメキシコに敗れ、スウェーデン戦は勝利したものの、第3戦の韓国に敗れグループリーグ敗退となった。これで前回のスペイン、前々回のイタリアに続きディフェンディング・チャンピオンは決勝トーナメントに進めないというジンクスが踏襲された。

グループリーグ敗退が決まり、肩を落とす前回王者のドイツ代表(写真:AP/アフロ)
*優勝はフランス。決勝トーナメント1回戦のアルゼンチン戦は壮絶な打ち合いとなり4-3で勝利した。この試合で2ゴールを決める活躍をしたのがフランスの19歳のキリアン・エムバペ。ワールドカップの決勝トーナメントで10代の選手が2ゴール以上決めたのは、第6回スウェーデン大会のペレ(ブラジル)以来であった。フランスはウルグアイ、ベルギーにも勝利し決勝へ。

フランスの新しいエースとなったエムバペ(写真:ロイター/アフロ)
*決勝でフランスと対戦したのがクロアチア。決勝トーナメント1回戦デンマーク、2回戦ロシアをPK、準決勝のイングランドを延長で降すタフな戦いで決勝にたどり着いた。そんなクロアチアだったが、決勝では疲れを見せずに序盤からハイプレスを仕掛けるも、先制はフランス。クロアチアもすぐに同点に追いつくが、そのあとはフランスのペースに。エースのエムパペのゴールなど4得点を挙げたフランスが、98年以来の2度目の優勝で大会の幕を閉じた。フランスを指揮したディディエ・デュシャン監督は、1998年は選手として、今大会では監督として2つの優勝を経験した。これはブラジルのマリオ・ザガロ、ドイツのベッケンバウアーに次ぐ3人目の偉業だった。

フランスが1998年以来2度目の優勝(写真:ロイター/アフロ)