日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
弟富士山〈おとふじやま〉
埼玉県。高さ385m。埼玉県西部、秩父鉄道の武州日野駅の裏にある山。約30万株といわれるカタクリの群生地があることでも知られ、丸太の階段の登山道を登った山頂には、浅間神社の祠(ほこら)がある。周囲にはハイキングコースがいろいろあり、組み合わせて歩くのもよい。また、武州日野駅近くには、日野観光農園村があり、農家直産の野菜・山菜・そば粉などが購入できる。
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上総富士(富士山)
千葉県。高さ298m。房総半島のほぼ中央、JR久留里線沿線から眺められる山。かつては信仰の山だったが、現在は「上総(かずさ)富士ゴルフ場」の中にあり、プレーするゴルファーを見下ろしている。クラブハウスの裏から山頂へは、わずか5分で登ることができるが、山頂にはかつてのなごりの祠(ほこら)があるだけで、樹木におおわれ、展望は望めない。
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