虎視眈眈
(こしたんたん)
虎(とら)が鋭い目付きで獲物をねらうようすから、すきあらばとねらって機会の来るのをじっと待っているようす。「眈眈」は、見下す、にらむという意味。
『易経(えききょう)―頤』に、「虎視眈眈、其欲逐逐、无レ咎」と記されている。
〔例〕「ライバルのA社は虎視眈眈として業界でのシェア1位をねらっています。油断は禁物です」などのように使ったりする。
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人事を尽くして天命を待つ
(じんじをつくしててんめいをまつ)
人間としてやれることはすべてやり尽くして、あとは神の意志に任せるほかはないことをいう。
〔類〕打たねば鳴らぬ/人事を尽くして天命に聴いて可なり/天は自ら助くる者を助く
〔出〕初学知要(しょがくちよう)
〔会〕「監督さん、ここんところ勝てませんねえ。おまけに明日の相手は、首位のチームですよ」「うん。人事を尽くして天命を待つだ」「そうですね。雨でゲームが流れるしか希望はないですね」
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手薬練引く
(てぐすねひく)
準備を十分に整えて、その機会の来るのを待ち構える。「町内対抗綱引き大会では、隣の町内では半年前から練習して手薬練引いて待っていたんだからかなわない」
〔語源〕弓手(ゆんで)に薬練を塗る意から。「薬練」は、松脂(まつやに)を油で煮て練り上げたもので、昔、武士が戦いに臨むときに、弓の弦などに塗って固めて強くしたり、弓の握りが滑らないように弓手に塗ったりするのに用いた。
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