和魂漢才
(わこんかんさい)
日本人の固有の精神と中国伝来の知識、学問を兼ね備えること。中国からやってきた学問や知識を、日本古来の精神にとけこませて実際に応用すること。本来の意味は、学問として漢学を学ぶと同時に、実際の事例に対して適切な判断力を養うことの必要性を説いた言葉。
『菅家遺誡(かんけいかい)―一』に記述がある。
〔例〕「アメリカ本社の強引なやり方にはついていけないというきみの気持ちはよくわかる。確かにわが社は外資系企業だが、ここは日本だ。日本人社員も多い。和魂漢才の精神を忘れてもらってはうまくいかない」などのように使う。
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好事魔多し
(こうじまおおし)
とかくよいことや、うますぎる話には、邪魔が入りやすいことをいう。
〔類〕月に叢雲 花に風
〔出〕琵琶記(びわき)
〔会〕「財テクで株を始めてね。けっこうもうかるんだ、これが」「ま、深入りしないように。好事魔多しというからね」
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雀の涙
(すずめのなみだ)
分量のごくわずかであることのたとえ。「長年懸命に働いたのに、雀の涙ほどの慰労金でした」
〔類〕蚊の涙
〔語源〕小さな鳥である雀の、その涙はきわめて少量であろうという想像から。
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