因循姑息
(いんじゅんこそく)
決断力に欠けていてはっきりしないこと。また、古い習慣に固執して、その場かぎりの行動をすること。「因循」は、旧例や習慣によりかかっていて改めようとしないこと。「姑息」は、一時の間に合わせ、一時のがれという意味。
明治時代初期に書かれた仮名垣魯文の『安愚楽鍋(あぐらなべ)』に、「文明開化のざんぎりあたま。王政復古の惣髪頭。因循姑息の半髪頭」とある。
〔例〕消極的でぐずぐずと迷っている場合には、「因循姑息に日が過ぎるのを待っている」などと使い、その場をごまかす場合には、「この困難な局面は、因循姑息な手段ではとても乗り切れまい」などと使ったりする。
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頭の黒い鼠
(あたまのくろいねずみ)
(鼠が物をかすめ取るように) 家の物を盗むのは、鼠だけとは限らない、頭髪の黒い人間ということもあるというたとえ。
〔類〕盗人を捕らえて見れば我が子なり
〔出〕世間胸算用(せけんむねさんよう)
〔会〕「メロン食べたのだれだい」「ぼく、知らないよ」「あたしだって知らないもん」「ははあ、家には頭の黒い鼠(ねずみ)がいるんだな」
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面の皮が厚い
(つらのかわがあつい)
ずうずうしい。厚かましい。「家に来るなと何回言っても、面の皮が厚いのか平気でまた来るんだよ」
〔語源〕感情の変化を隠してしまうほど顔面の表皮が厚いの意から。
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