無用之用
(むようのよう)
不用と思われているものが、かえってたいへんに役に立っていること。たとえば、なにもない空間がなければ部屋にならないし、車輪の軸を通す穴がなければ車輪の用はなさない。
『荘子(そうし)―人間世』に、「人皆知二有用之用一、而莫レ知二無用之用一也」とある。
〔例〕「詩人など経済活動には必要はないけれど、人の心をなぐさめるという点では、無用之用の存在だ」などのように使う。
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運鈍根
(うんどんこん)
物事に成功するには、幸運に巡り合うこと、鈍重と言われるほどに辛抱強いこと、よく根気が続くこと。この三つの要素が成功の基であることを、語呂(ごろ)合わせ的にいったものである。
〔類〕運根鈍
〔会〕「うちのおやじが商売成功の秘訣(ひけつ)はうどん粉だうどん粉だって言うんだが、ありゃどういう意味かね」「そりゃきっと運鈍根(うんどんこん)だ。幸運と粘り強さと根気、おまえにないものばっかりだな」
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膏血を絞る
(こうけつをしぼる)
人が苦労して得た利益・財産を取り立てる。とくに、重税を課する。「高額所得者はいいとして、われわれサラリーマンの膏血を絞るような一律課税には反対だ」
〔語源〕「膏血」は、もと、人の脂と血の意。
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