知行合一
(ちこうごういつ)
知識と行為(実践)は1枚の紙の表と裏のようなもので、分けることはできないものだということ。陽明学の「知行合一説」の略。実践や体験によって知識を確認することを重んじる学説。「ちぎょうごういつ」とも読む。
〔例〕「創立60年を迎えたわが母校は開校以来、知行合一を教育方針の一つとしている」などと使う。
〔類〕知行一致(ちこういっち)
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牛を馬に乗り換える
(うしをうまにのりかえる)
うしをうまにのりかえる
(歩みののろい牛から、早い馬に乗り換えることから) 劣ったものから優れたものに心を移すことをいい、不利を捨てて有利につくことをいう。
〔類〕牛売って馬買う/牛を以(もっ)て馬に代う
〔対〕馬を牛に乗り換える
〔出〕歌舞伎(かぶき)・幼稚子敵討(おさなごのかたきうち)
〔会〕「こう金利が低いんじゃ、預金してても目減りするだけだ。株でも買うか」「牛を馬に乗り換えるのもいいが、落馬しないように気をつけろよ」
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濡れ衣を着せられる
(ぬれぎぬをきせられる)
(1)身に覚えのない浮き名や悪い評判を立てられる。「彼女と交際しているなどと濡れ衣を着せられて迷惑しています」 (2)無実の罪に陥れられる。「彼に濡れ衣を着せられて警察に捕まった」
〔語源〕「濡れ衣」の語源説には、次のようなものがある。(1)継母が、漁夫の塩垂れ衣(海水で濡れた衣)を継娘の部屋に隠しておいて、継娘に密夫がいるとその娘の実父に讒(ざん)したという伝説から。(2)「実(み)のない」を「蓑(みの)のない」に掛けたもので、蓑を着ないと雨に濡れるところから。(3)潜(かず)く(水中にもぐる)海人はみな濡れた衣を着ており、無実の罪を負うことを「被(かず)く」ということから。
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