「それ本当の話なの?」
いつも周りに言われる言葉だ。
自分の今までされてきたこと、体験談を語るといつも信じてもらえない。
本の中の話でしょ、嘘がうまいね。いつも私は嘘つきだと思われてしまう。
毎度のことだから言われ慣れたつもりでも、やはり傷つく。
そんな、本の中やドラマの中にありそうと言っている出来事が、実際に起こっている。
そのような、追い込まれる環境にしたのは自分なのか?
よく周りの大人は「もっと他に努力するべき所がある」と言ってくるが、このような状況におかれている私たちは、数少ない選択肢の中から選んで日々我慢し、耐えて乗り越えている。
私は中学の時に親から虐待を受けた。
家にも入れない、お風呂にも入れない、洗濯もさせてもらえない、ご飯も食べられない。そんな日々が何年も続いた。
児童相談所の大人も信じてくれず、助けてくれなかった。
私はその時から、誰も信じられなくなってしまった。
本当は、誰かに助けてもらいたかったし甘えたかった。愛されたかった。
私以外にも、同じように虐待を受けていた子がいた。
その子は耐えきれず、電車に飛び込んで自殺してしまった。
なぜ、周りの大人たちは見て見ぬふりをするのか。他人ごとにして助けてくれないのか。
私には、自殺に追い込まれるまで大変つらい思いをしている子どもたちが沢山いるのに、平気な顔でいられる大人たちの神経が理解できない。
少しでも信じてくれる大人が増えて欲しい。助けるために行動してくれるような大人が増えて欲しい。
私だって普通の生活がしたい。今では普通が何かもわからない。
そのような環境に追い込んだのはいったい誰なのか。
もう少し子どもの気持ちを考えて欲しかった。
つらい思いをして苦しんでいる子どもが、少しでも減ることを私は願っている。
あなたはどう思いますか?