さて、ここまで女性たちの声を読んできたあなたに、ある数字を紹介したい。
それはこの国の75歳以上の女性の貧困率。
子どもの貧困率は13.5%で「7人に1人の子どもが貧困」と言われるが、後期高齢者女性の貧困率はその約2倍の26%。実に4人に1人が貧困状態なのだ。また、65歳以上の一人暮らしの女性に絞ると、貧困率は46.1%と2人に1人。
が、この数字は私たちロスジェネが65歳以上になる時期には、もっと上がっているだろう。何しろ年金には期待できないし、そもそも年金保険料など払う余裕がない層が膨大にいる。ちなみにきっちり国民年金保険料を払い続けている私だが、最近、月にもらえる年金額は4万円ちょっとという通知が来て「見なかった」ことにした。
ということで、著名な女性の最期を知ったことから生まれた新たな不安。
これを乗り越えるために、私たちロスジェネ女性には何ができるだろう。
準備する時間はまだある。というか、そもそも「老後」まで生きられるのかという不安もあるが、今から考えておくべき課題のひとつであることは間違いない。