これまで2匹を看取ってきたが、1匹目の時は精神崩壊の危機だった。リンパ腫と言われてあっという間に亡くなってしまい、自分を責めに責めたのだが、残った1匹の存在に救われた。その子も1年前に亡くしたが、3年にわたる闘病生活がちょうどコロナ禍と重なったことで徹底的に介護ができ、「やれることはすべてやった」という充実感をもって見送ることができた。そうして現在、3匹目の1歳の子と暮らし、甘えさせて頂いている。
と、ここまで書いて「すっかり落ち着いた感」を出しているが、私は今この瞬間も、自分が1秒後には何かにハマり、すべてを失う可能性があると思っている。だからこそ、危険なものには近づかないようにしている。何かの間違いで有り金全部溶かす可能性がないとも限らない。まさかそんなことするほど愚かじゃないでしょ? と言われても、私は自分を信用していない。魔がさすことなんて誰だってあるのだし、10代の頃の渇望感は、今も私のどこかで燻っている気がして仕方ない。それが満たされたと錯覚した瞬間の多幸感も。その焼け木杭にどうやって火をつけないかが重要なのだ。
ということで、中村うさぎさんのインタビューから軽い気持ちで振り返ったら、結構ドラマティックな展開になった気がしないでもない。
あなたも自分の「依存遍歴」、振り返ってみてはどうだろう。