【書誌情報】
『マラス 暴力に支配される少年たち』
工藤律子/著
発行=集英社
定価=本体1,800円+税
四六判ハードカバー 340ページ
ISBN978-4-08-781621-1
2016年11月25日(金)発売
【内容紹介】
第14回開高健ノンフィクション賞受賞作。
殺人事件発生率世界一の中米ホンジュラスには、凶悪な若者ギャング団「マラス」がはびこる。マラスの一員になる条件は、誰か人を殺すこと。そして、組織から抜けるときは、死を覚悟しなければならない。
なぜ少年たちは、死と隣り合わせの「悪」の道に進むのか。
元マラスや現役マラス、軍警察、そして若者ギャングの人生を変えようと奮闘する人々を取材し、暴力と貧困のなかに生きる少年たちの驚くべき現実が明らかになる。
殺人命令から逃れるためにメキシコへの決死の逃避行を果たした少年。マラスから抜けてギャング以外の道を若者に訴えるラッパー。そして、刑務所で囚人たちに救いの道を語りかける元ギャング・リーダーの牧師補佐。
今まで語られることのなかったマラスの姿を追った、衝撃のルポルタージュ!
【本書の目次】
プロローグ
第一章 マラスの輪郭
◆ マラスというレッテル
◆ 国内最大の刑務所
第二章 カリスマ
◆ ギャング・リーダーの誕生
◆ 武装する少年たち
◆ 死への恐怖
◆ 塀の中のドン
◆ 奇跡の変身
◆ 神に導かれた男
第三章 マラスという敵
◆ マラスを追い詰める
◆ マラスを抜けた青年
第四章 冒険少年
◆ 世界一危険な町から来た少年
◆ 決死の逃避行
◆ 一筋の光
◆ 新天地
第五章 マラスの悲しみ
◆ ギャングと歩むシングルマザー
◆ リベラ・エルナンデスの牧師
◆ 穏やかになったギャング
◆ 異なる選択肢
第六章 変革
◆ 神のラッパー
◆ 刑務所の伝道師
◆ 強まる使命感
◆ 変革への連携プレー
エピローグ