【書誌情報】
『新しい日米外交を切り拓く 沖縄・安保・原発・TPP、多様な声をワシントンへ』
猿田佐世/著
発行=集英社クリエイティブ
発売=集英社
定価=本体1,400円+税
四六判ソフトカバー 248ページ
ISBN978-4-420-31076-5
2016年10月26日(水)発売
【内容紹介】
沖縄米軍基地や原発、TPPなどについて、米議会へ働きかけを行い、政府が伝えない声をアメリカの中枢ワシントンに届けてきた猿田佐世が、ロビイングの実践から見えてきた歪んだ日米関係を明らかにする。
なぜ沖縄の声がアメリカに届かないのか。日本社会に大きな影響力を持つ「アメリカの声」はいかに作られるのか。
政府と一部の大企業による従来の日米外交を切り崩す画期的な視点!
【本書の目次】
1 プロローグ 沖縄をワシントンに伝える
◆ 新外交イニシアティブ(ND)発足の経緯
◆ 二〇一四年稲嶺名護市長の訪米
◆ 二〇一五年翁長沖縄県知事の訪米
◆ 国防権限法から「辺野古が唯一の選択肢」を取り除く ほか
2 日米外交に目を向けるまで
◆ 日本の弁護士として
◆ 国際NGOの取り組みから学ぶ ほか
3 ワシントンという街でした経験
◆ 多様性に欠けるワシントンでの日本論
◆ 「アメリカの声」として伝えられたもの
◆ 「知日派」 ほか
4 既存の日米の外交チャンネル
◆ 影響力を増すシンクタンク
◆ ワシントンの拡声器効果
◆ メディアによる「情報の選択」
◆ 大使館からの情報 ほか
5 日本政府や日本企業とワシントン
◆ 米シンクタンクへ資金提供する日本政府
◆ 日本企業からの資金提供
◆ ワシントン神話 ほか
6 アメリカに声を伝えるということ
◆ 「アメリカ」とは誰か
◆ 文化の違いを見誤れば、失敗する
◆ アメリカでの伝え方 ほか
7 日米原子力エネルギープロジェクト
◆ 福島原発事故後のワシントン
◆ 斜陽のアメリカ原発産業
◆ 日本の再処理についてのアメリカからの懸念
◆ 日米原子力協定――日本はアメリカに従属しているのか ほか
8 様々な声を政策に反映するために――NDのプロジェクト紹介
◆ ワシントンに通用する議論を
◆ 辺野古オルタナティブプロジェクト
◆ 地位協定の国際比較プロジェクト ほか
9 ワシントンや外交の可視化を
◆ オール沖縄
◆ ワシントンから日本・東京を変える
◆ 結語・外交にも民主主義の反映を ほか
新しい外交とは ND評議員からのメッセージ
◆ 山口二郎
◆ 鳥越俊太郎
◆ 柳澤協二
◆ 屋良朝博
◆ マイク・モチヅキ