百鬼夜行
(ひゃっきやぎょう)
さまざまな種類の妖怪が夜に列をなしてうろつきまわること。転じて、人々が人目につかないところで、徒党を組んで悪事を働いたり勝手気ままにふるまったりすることをいう。「ひゃっきやこう」とも読む。
『宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)―十二・二十四』に、「百鬼夜行にてあるやらんと、おそろしかりける」とある。
〔例〕「百鬼夜行の黒幕政治では、民主主義はあぶない」とか、「地上げ屋が百鬼夜行のように地権者をおどした」などと使ったりする。
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鰯の頭も信心から
(いわしのあたまもしんじんから)
(節分の夜、鰯の頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺しておくと、悪鬼を追い払ってくれるという民間信仰から) つまらないものでも、信仰する人にとっては神仏同様の霊験をもつことになる。信仰心が不思議な霊力を発揮する場合とか、頑固にそう信じこんでいる人を、揶揄(やゆ)する場合などに用いられる。
〔類〕白紙も信心次第
〔出〕俳諧(はいかい)・毛吹草(けふきぐさ)
〔会〕「係長ったら、いつも鞄(かばん)にこのくらいの石を入れてるのよ。持ってると事故に遭わないんですって」「鰯(いわし)の頭も信心からというけど、どうせならもう少し軽い物にすればいいのにね」
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鬼が笑う
(おにがわらう)
実現性のないことや、当てにならないことを人が頼りにしているのを見て、からかったりばかにしたりしていう言葉。「彼がいるからだいじょうぶだって? そんなことを言っていると鬼が笑いますよ」
〔語源〕恐ろしい顔をしている鬼でさえ笑ってしまうの意。
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