日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
伊予小富士(小富士山)
愛媛県。高さ282m。松山市の沖合の、興居島南端にある山。山頂は、海上交通の要衝で風光明媚な忽那諸島を展望する、絶好の場所となっている。島はモモやミカンなどの栽培が盛んで、春には島全体が花に包まれ、正岡子規は「鶏なくや小富士の麓桃の花」と歌っている。対岸の松山城天守閣からは、ピラミッド型の美しい山容を望むことができる。
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土佐富士(高ノ森)
高知県。高さ300m。高知市から土佐湾を一望するようにたたずむ山で、正式名称は鴻ノ森・河ノ森とも書き、北山県立自然公園に属している。山頂には、戦国期の鴻ノ森出雲守の居城跡が残り、また、市の夜景を一望にできるスポットとしても知られる。南斜面はミカン畑に利用されている。
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