拳拳服膺
(けんけんふくよう)
肝に銘じて常に忘れないようにすること。「拳拳」は、ささげもつという意味。「服膺」は、常に胸にとめて行うこと。
『礼記(らいき)―中庸』に、「子曰、回之為レ人也、択二乎中庸一、得二一善一、則拳拳服膺、而弗レ失レ之矣」とある。
〔例〕「失敗はだれにでもあることです。しかし、2度と繰り返してはいけません。今、先輩から受けた注意の言葉を拳拳服膺して、2度と同じような失敗を繰り返さないように注意してください」などのように使う。
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孔子の倒れ
(くじのたおれ)
(「孔子」は漢音でなく呉音の「くじ」と発音したもの) 孔子のような聖人君子でも、時にはつまずき倒れることをいう。どんなに偉い人でも失敗することがあるというたとえ。
〔類〕河童の川流れ/弘法にも筆の誤り/釈迦(しゃか)にも経の読み違い/上手の手から水が漏る
〔出〕源氏物語(げんじものがたり)
〔会〕「お隣の息子さん、大学受験に失敗したんですって」「へえ、学校創立以来の秀才とうたわれたあの子がねえ」「孔子(くじ)の倒れってとこね」「そうだね。しかし、それに比べてうちの息子は倒れっぱなしだからな」
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膝を屈する
(ひざをくっする)
相手に屈服して従う。「膝を屈(かが)める」「膝を折る」ともいう。「豊富な資金をバックに、次々に土地の買い占めを進める開発業者の前に、零細な地主も膝を屈して土地を売り渡さざるをえなかった」
〔語源〕膝を折って体をかがめる意から。
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