叫喚地獄
(きょうかんじごく)
仏教の言葉で、八熱地獄の中の4番目の地獄のこと。地獄の番人に罪人が火あぶりや煮え湯で責めたてられて泣き叫ぶという地獄の意味で、人がわめき叫ばずにはいられない、地獄のような状態をたとえていう。
〔例〕「関東大震災が起こったのは、おばあちゃんが、ちょうどおまえくらいの年のころだったよ。あのときの惨状は今でも目に焼きついているからね。東京中が火の海で、まるで叫喚地獄のようだったねえ」などと使う。
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塗炭の苦しみ
(とたんのくるしみ)
泥にまみれ火に焼かれるような、耐えきれぬ苦痛にたとえる。
〔類〕水火の苦しみ
〔出〕孟子(もうし)
〔会〕「親知らずを抜いたときの痛みときたら、それはもう、塗炭(とたん)の苦しみだったよ」「こらこら、これしきのことでその表現は大げさだ。死に瀕(ひん)するような場合に、この言葉を残しておくことだな」
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名状しがたい
(めいじょうしがたい)
無残さ・複雑さなどの程度があまりに甚だしくて、そのありさま・状況を言葉では表現できない。「集中豪雨に見舞われて、市内はなんとも名状しがたい惨状を呈していた」
〔語源〕「名状」は、状況を言い表す意。
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