遠交近攻
(えんこうきんこう)
遠くにある国とは親しくしておいて、近くの国を両方から攻めて自国の領土にするという外交政策。中国の秦の范雎(はんしょ)が戦国時代に唱えた政策。
『史記(しき)―范雎伝』に、「王不レ如二遠交而近攻一。得レ寸則王之寸也。得レ尺亦王之尺也」とある。
〔例〕「A国が自国から遠く離れたC国に軍事物資を供給しているのは、いずれ隣国のB国を自国の支配下におこうという遠交近攻の策である」というように使う。
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夷を以て夷を制す
(いをもっていをせいす)
(「夷」はむかし中国での異民族の蔑称(べっしょう)) 異民族どうしを争わせて、自国の安全と利益を図ろうとする外交政策をいう。
〔出〕王安石(おうあんせき)
〔会〕「A国の外交政策は、夷(い)を以(もっ)て夷を制すようなもんだな。B国とC国を互いに牽制(けんせい)させるように仕向けてる」「うん。うちのD専務とE常務とF常務の関係に似てるな」
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摩擦を生じる
(まさつをしょうじる)
人間どうし、国どうしなどの間に不和・争いなどが生じ、うまくいかなくなる。「会議ではきみはいつも彼と摩擦を生じるが、いったいどうなっているんだい」
〔語源〕「摩擦」は、(1)物がすれ合うこと。(2)物体と物体が接して運動するとき、これを阻止しようとする力が働くこと。また、その力。
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