自分で自分を幸せにして、自分が自分を好きになれることをして、生きてほしい! って14歳から17歳9カ月までの私に伝えたい。
自分が、一番大切で生き甲斐やった薬物のせいで逮捕されて、少年院送致が決まった時、悲しかった。
幸せになるために毎日毎日薬物を使用してたのに、まさかこんなことになるとは夢にも思ってなかった。
でも少年院でシラフに戻ってみて、薬物を使い出してからのことを考えたら、自分の人生を人に任せっきりにしてたことに気付いてどんどん悲しくなった。
誰かに必要とされるために、誰かに大切にされるために、誰かに認めてもらうために、なるべくみんなに好かれるために。
自分がやりたくないことも、何かを嫌いになることも、薬物があったら何の問題もなくできた。
だから、いつでも電話一本でどこまでも迎えにきてくれる人がいて、好きって言ってくれる人がいて、遊ぶ友だちにも困らないのに、私はどんどん自分が嫌いになって、早く死なないと! って思うようになった。
きっと14歳の私がこれを読んだところで、15歳になる頃には覚せい剤を使わないと何も気力が起こらない体になっていると思います。
でも、悪いことは悪い! あなたは弱い! それでもまだ戻れる(更生できる)! と教えてもらえる少年院に行けるならいいと思います。
死ぬ前に自分で自分を幸せにする術を教えてもらえて、本っ当によかったと思えるからです。
本当は、少年院に行くまでに気付きたかったけど、そんなことは難しすぎたから。
少年院に入ってた一年を無駄にしない人生を送るために、薬物依存症の私は薬物がほしくてほしくてたまらない時もあるけど、死ぬまでクリーンで居続けていこうと思っています。
バレへんかったら、迷惑かけへんかったら自分は大丈夫、そう思いながら生きていた時よりも、私は少年院を出院してアルバイトを頑張ってる自分のほうが100倍好きで、強くなれてる気がします。
彼氏から少年院へ送られてきた手紙に、『ひといきつきながら』(岩田純平作詞、生沢佑一作曲)という曲の歌詞が書いてありました。 これを読んで、あの時は息つく暇もなかったなと思ったし、院の生活の中でも少し心が軽くなりました。
生きてるのなんか疲れたなーって思ってる人がいるなら、ぜひ聴いてみてほしいなと思います。