橘中之楽
(きっちゅうのたのしみ)
大きな橘(たちばな)の実を割ったら、中で仙人が囲碁を楽しんでいたという『幽怪録(ゆうかいろく)』にある故事による「橘中之仙」から出た言葉で、将棋や囲碁の楽しみをたとえていう。
〔例〕「公民館の改築にともなって、新設されたクラブのうちで、いちばん盛況なのが将棋と囲碁グループだそうで、橘中之楽を求める世代が増えたせいなのでしょうか」などのように使う。
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手のない将棋は負け将棋
(てのないしょうぎはまけしょうぎ)
どのような手を打とうかと苦しむような将棋は、けっきょくは負ける将棋であることをいう。手段のないところに成算はないというたとえ。
〔会〕「せっかくの逆転のチャンスだけど。代打の選手はもう使い果たしたからなあ」「手のない将棋は負け将棋だよ。いまごろ監督はいらいらしてるぜ」
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高飛車に出る
(たかびしゃにでる)
相手を頭から抑えつけるような威圧的な態度を示す。「兄だからといって高飛車に出ることもあるまい」
〔語源〕「高飛車」は将棋で、飛車を自陣の前面に押し出して攻める戦法。
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