烏之雌雄
(からすのしゆう)
烏(からす)の雄と雌とを見分けるのがむずかしいように、たいへんよく似ていて、違いを探すのが困難であることをたとえていう。「だれか烏之雌雄を知らんや」という言い方で使うことが多い。
『詩経(しきょう)―小雅・正月』に、「具曰二予聖一、誰知二烏之雌雄一」とある。
〔例〕「あの双子の姉妹はまったく烏之雌雄で、どちらが姉だかよくわからないね」などと使ったりする。
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烏合の衆
(うごうのしゅう)
烏(からす)の群れのように、いたずらに騒ぎ立てるばかりで、統制のとれぬ集団をいう。
〔出〕後漢書(ごかんじょ)/菅家文草(かんけぶんそう)
〔会〕「テレビで国会中継を見たんだけど、野次は飛ばす、居眠りはするしでひどいもんね」「そう、あれを見るとおれはいつも烏合(うごう)の衆(しゅう)という言葉を思いだすよ」
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烏有に帰す
(うゆうにきす)
すっかりなくなってしまう。とくに火災ですべてなくなる。「烏有に属す」ともいう。「商店街の火災で、わたしどもの店も烏有に帰してしまった」
〔語源〕「烏(いずくん)ぞ有らんや(何もないこと)」の意から。
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