魚目燕石
(ぎょもくえんせき)
魚の目と、燕山(えんざん)でとれる石とは、どちらも一見、宝石に似ているが、じつは本物の玉ではないという意味から、転じて、偽物や似て非なるものをたとえていう。
〔例〕「安い買い物をしたと喜んでいたら、とんだ魚目燕石をつかまされてしまった」と使ったり、「えりぬきの選手で構成されたはずのチームだったのに、魚目燕石でした」というように使ったりする。
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事が延びれば尾鰭が付く
(ことがのびればおひれがつく)
物事の処置が遅れると、さまざまなめんどうが起こることにたとえる。
〔出〕浄瑠璃(じょうるり)・薩摩歌(さつまうた)
〔会〕「彼女と別れたか」「それが、まだずるずると」「事が延びれば尾鰭(おひれ)が付くんだぞ。社内でおまえの新婚旅行のうわさ話してたぞ」
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鰓が張る
(えらがはる)
人のあごの部分が角張っている。「鰓が張った精悍(せいかん)な顔つきから、いかにも意志の強そうな気配が伝わる」
〔語源〕「鰓」は、元来、水生動物の呼吸器官。ここでは、人のあごを魚のえらに見立てた比喩(ひゆ)的な意味。
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