ふだんの生活のなかで、図形や計算などの言葉を使う機会は意外に多い。そんな算数用語を英語ではどう言うか。知っていそうで知らない算数用語を集めてみた。(「イミダス2002年版」掲載・編集)
円錐
cone(コーン)。円の平面とその円周上から頂点に向かう曲面とでできる立体。松かさ(松ぼっくり pinecone)の形と似ていることから。円錐形をしたものもconeといい、アイスクリームをのせるコーンは、トウモロコシのコーン(corn)ではなく、その形が語源である。ほかにスピーカーの振動板などもある。
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円柱
cylinder(シリンダー)。面積の等しい二つの平行な円とその円周上のすべての点を結ぶ直線が作る曲面によって囲まれた立体。筒状のもの、拳銃の弾倉の意味もある。6気筒エンジンの車はsix-cylindered car(シックス=シリンダード・カー)。またcolumn(コラム)ともいい、建築では「柱」の意味。昔の新聞では縦の欄外記事を指した。
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球体
phere(スフィア)。球・球体、天文学では惑星・天体の意。範囲・地位・身分の意味もある。空間において一定点から等距離にある点の軌跡からなる立体。身近なところではボール(ball)。半球体はhemisphere(ヘミスフィア)でhemi-は「半分」を表す接頭辞。「北半球」はnothern hemisphere(ノーザン・ヘミスフィア)。
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円周/直径/半径
circumference(サーカムフェレンス)/diameter(ダイアメター)/radius(レイディアス)。円周と直径との比の値を円周率(3.14…)といい、「π」(パイ)で表す。diameterは、円の中心を通る直線。高速道路の「R=120」は、カーブの半径を示している(単位はメートル)。
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