取材対象には、労働者協同組合(ワーカーズコープやワーカーズ・コレクティブ)やNPOはもちろん、市民グループや自治体による取り組み、それら様々な組織のネットワークも含まれる。その多くは、おそらく「社会的連帯経済」という言葉や概念を知らないだろう。しかし、彼らは今この瞬間、その概念に基づいて活動するスペインや世界の人々と重なる思いを胸に、働き生きている。その姿を通して、より豊かな社会の未来像を共に思い描いていこう。
この連載を始めるきっかけとなったスペインの社会的連帯経済と、それを取り巻く政治・経済・社会状況に関しては、拙著『ルポ 雇用なしで生きる スペイン発「もうひとつの生き方」への挑戦』『ルポ つながりの経済を創る スペイン発「もうひとつの世界」への道』(ともに岩波書店)に、詳しく紹介されている。また、2021年4月からは、同じ関心を抱く仲間で、社会的連帯経済ポータルサイト「つながりの経済」を運営している。日本と世界の状況について知りたい方は、ぜひこちらを訪問していただければと思う。