潮の流れに乗って、海中を移動するダイビング方法。ダイバーは、ボートでダイビングスポットに移動して潜水。ボートのスタッフは潮流やダイバーの気泡を手がかりにダイバーを追跡し、浮上してきたダイバーを乗船させる。通常のダイビングより、回遊魚などに遭遇するチャンスが高く、海中の移動に要する体力の消耗が少なくて済むなどの利点がある。しかし、一方で、水深によって変化する潮流の速さを考慮して、一定の深度を保ち、グループから遅れないだけのテクニックが必要。速い潮流に流されて、漂流する恐れもあるため、中上級者向きとされている。海上保安庁では事故防止対策として、操船者以外に専従の監視員を置くこと、複数のグループによる同時潜行を避けること、海面が見にくい逆光での監視は避けることを挙げている。ダイバーに対しては、漂流事故発生に備えて、目立つ色のウエットスーツを着用すること、自分の所在を知らせる手鏡や海面着色剤、ホイッスル、ストロボライトなどを携帯するよう呼びかけている。また、漂流事故に遭遇した場合、浮力を確保するため、ウエートなどの重量物を投棄し、体力の温存に努めるよう注意を喚起している。
(2014.3.10)
ドリフトダイビング
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