「ハローキティ」「ちいかわ」などの人気キャラクターや、動物、食べ物などのアイテムが印刷され、表面が樹脂入りのカプセルで立体的に加工されている指先ほどの小さなシール。大阪市にある文具メーカーのクーリアが2024年3月に発売した商品で、「ボンボンドロップ」はクーリアの登録商標。
「ボンボンドロップ」という名称はキャンディ(フランス語でボンボン)やグミのような見た目をイメージできる言葉を組み合わせて名づけられた。値段は40個程度のシールが貼られた1枚で500円前後。
12月以降はサンスター文具と提携し、サンリオやディズニーなど人気キャラクターとのコラボ商品を販売。これが話題となり、発売から約1年半で累計出荷数は1000万枚を突破した。小中学生を中心に、透明なバインダー式のシール帳にシールを貼って見せ合い、自分の持っているシールを友達と交換する楽しみ方が流行している。
ここ数年、レコード、カセットテープ、インスタントカメラなどアナログ世代で流行したものがデジタル世代の若者に「レトロでかっこいいもの」として人気となっており、「昭和レトロ・平成レトロ」と呼ばれ復刻される商品もあった。
シールを集める、または交換する遊びもおもに平成1桁期(1989~98年)に生まれ、1990年代後半から2000年代初めに小中学生だった女の子(「平成女児」とも呼ばれる)のあいだで流行ったもので、いまは大人になったその世代が当時を懐かしんで手に取るなど、以前からシールブームが再燃していた。
「ボンボンドロップシール」は上記のようなシールブームに加え、その特殊な質感から、スマホケースなどをデコレーションする楽しみ方がSNS上で紹介されたことで人気に拍車がかかった。そのため、本来は小さな子供向け商品として開発されたものがいまは幅広い層に親しまれている。
その人気は、25年末からの入手困難、模造品の販売、フリーマーケットサイトでの高額転売を引き起こすなど社会現象となっている。