チョコレートの原材料であるカカオ豆が高騰するなか、他の原材料をカカオの代わりに使ってチョコに近い味にした食品のこと。
2024年、世界のカカオ豆生産量の6割以上を占めるアフリカのガーナとコートジボワールで、異常気象や病虫害のためにカカオ豆の収穫量が激減した。そのため、一時期は平均価格が4倍以上に跳ね上がる「カカオショック」と呼ばれる事態となり、その後も高値が続いている。最終加工品であるチョコレートの価格も高騰した。
背景には地球温暖化による気候変動や、現地の働き手が、より多くの収入が見込める金採掘に移っていくなどの社会的背景があるため、チョコレートメーカーなどの間では、将来にわたってカカオ豆の供給不足や不安定化が続くのではないかという危機感が深まっている。
そのため、カカオ豆の代替素材を探し、商品化する動きが始まっている。代替素材の原材料となるのは、キャロブ(イナゴ豆)、エンドウ豆、マカンボ(ホワイトカカオ)、ヒマワリの種、さらにはゴボウなど。すでに大手スーパーなどでも、こうした素材を使った、チョコ風の「代替チョコ」が販売されている。
異常気象などによって原材料の供給が不足する事態は、コーヒー豆やオレンジなどについても起きている。高市早苗政権が設置した日本成長戦略本部は、2025年11月に「17の戦略分野」の一つとして、食料不足をバイオテクノロジーなどの最先端技術よって解決する「フードテック」を掲げた。