幼い頃はギャンブル場の待合室で、同い年ぐらいの子と遊んだり。パチンコ店の待合室や車で過ごすことが多かった。小・中学生の時は、机の上にメモとお金だけ置いてあった。中学の時は不登校で過食ぎみで、毎日カップめんとか、納豆3箱とか。毎週土曜日は温泉に行っていた。
妹が生まれると、親とは家族ではなくなった。妹は(体に)障害がないから、かわいいみたい。赤ちゃんの妹がうるさくて、壁蹴りして、穴をあけた。殴り合いと言い合いばかりで、家出をしたり夜遊びを友達としていた。
中3の時は援交(援助交際)に走り始めた。孤独を埋めて、ご飯をごちそうしてくれる、誰かと一時的にでも一緒にいたかった。ぬくもりと愛情が欲しかった。けど埋まるわけない。怖いこともあった。
親からは、同じ空気を吸ったり、トイレに行くだけでもキレられる。妹が生まれてからは家事も全部別。私には家族はいない、と思って生活した。だから今は、他人の家に住まわせてもらっているみたいで申し訳ない。洗濯も料理も自分の分だけするし、会話も私だけない。自立したいけど、ミスも多くて人間関係もうまくいかず、バイトが続けられない。
今は知的障害についても理解してもらえるバイト先で、仕事を始めた。私が今、会話をしたり相談できるのは、コラボのみなさんだけ。一人だけ、後輩の友達がいる。でも後輩なので、ご飯や遊びに行く時は私がおごってる。
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