私の家、些細なことから罵りあいが始まる。私の家に居場所は無かった。学校ではいじめられて担任の先生に相談したけど何も変わらない。私は学校にも居場所が無かった。
家にいても寂しくて、寂しい時決まってすることがあった。それは「家出」。
家出をしていろいろな人の元を泊まり歩いた。時には記憶が無くなるまでお酒を飲み、時にはお金を盗まれ、時にはレイプされた。それでも家にいるよりはマシだった。誰かに話を聞いて欲しかったのかもしれない。誰かがそばにいてくれるだけでよかったのかもしれない。でもそれは家や学校では出来なかった。
だからその欲求を私に近づいてくる大人たちに向けた。でもその大人たちは私の話を聞き、そばにいる見返りに体を求めた。拒んでも無理やりヤられるのが分かっていたからある時から拒まなくなった。そんな私をヤリマンとして噂して離れていく友人もいたが私にはこうするしかなかった。
本来話を聞いてくれるべき人が、そばにいてくれるべき人がいてくれればそれでよかった。ただ寂しかっただけなのに。寂しかっただけなのに。
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