粉骨砕身
(ふんこつさいしん)
骨を粉にし身を砕くという意味。転じて、自分の体を犠牲にして懸命に働くこと。心身の続くかぎり最大限の努力をすること。
『永嘉証道歌(えいかしょうどうか)』に、「粉骨砕身未レ足レ酬、一句了然超二百億一」とある。
〔例〕「粉骨砕身、身をなげうって会社のために尽くします」といったり、「みなさまのために、郷土のために、粉骨砕身してお役に立ちたいと思っています」などのように使う。
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冬の客は火でもてなせ
(ふゆのきゃくはひでもてなせ)
来客に対しては、その季節に応じて心を込めて接待せよという教訓。冬ならば、火でもてなすのが最高の遇し方であろう。
〔会〕「明日の得意先の部長の接待だけどな、先方の好みを情報収集しておけよ」「はあ」「冬の客は火でもてなすのが接待の基本。嫌いなものを食べさせたってだめだよ」
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有頂天になる
(うちょうてんになる)
物事が望みどおりになって、我を忘れて喜んだり、得意になったりする。「合格の知らせを受けて彼は有頂天になった」
〔語源〕有頂天にのぼりつめる意から。「有頂天」は仏語で、無色界(三界の最上位で、善根を積むことによってそこに到達できる純粋な無欲無私の世界)の異名。無色界は三界(人間の迷いの世界を三つに分けたもの)の一つ。他の二つは欲界(物欲の世界)と色界(欲界の上位にある世界で、欲望の心は薄いが、まだ完全ではない世界)。
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