日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
津軽富士(岩木山)
青森県。高さ1625m。津軽平野一円から望める、青森県の最高峰。古くから信仰の対象とされ、頂上には岩木山神社奥宮があり、旧暦8月1日には「お山参詣」が行われている。有料道路とリフトで、頂上まで約30分で着くことができ、山頂からは津軽平野、さらに日本海を一望にできる。9合目付近では、岩木山特有の高山植物「陸奥小桜(ミチノクコザクラ)」を見ることができる。
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出羽富士/秋田富士(鳥海山)
秋田県・山形県。高さ2236m。秋田県・山形県にまたがり、秀麗な山容を見せる、東北地方第2の山で、古くから山岳信仰の対象となり、修験道場として発展した。すそ野も広く、西の稜線(りょうせん)は、日本海まで伸びている。山頂からは、朝日に照らされた鳥海山のシルエットが日本海に映し出される、「影鳥海」を見ることができる。
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