日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
会津富士(磐梯山)
福島県。高さ1819m。「会津磐梯山(ばんだいさん)は宝の山よ…」と民謡にも歌われている、会津地方を象徴する山。1888年の大爆発で北側が吹き飛ばされ、南の猪苗代湖には美しい整った姿を映し出しているが、北の裏磐梯からは、爆発後の荒々しい姿を見せている。裏磐梯には、爆発によってできた桧原湖・五色沼など、無数の神秘的な湖沼があり、磐梯朝日国立公園の中心となっている。
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生瀬富士
茨城県。高さ406m。久慈川上流の、コンニャクなどで知られる大子町にある絶壁の山。低山ながら、頂上へは鎖やロープを使って登るスリルある山で、狭い岩尾根の頂上からの展望は、素晴らしい。南側を流れる滝川には、4段になって落下する袋田の滝(四度ノ滝)があり、四季を通して多くの観光客でにぎわっている。頂上では、真上から袋田の滝が見える。
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