日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
三浦富士(富士山)
神奈川県。高さ183m。東京湾の入り口のように突き出た、三浦半島の南にあり、浦賀水道を見渡している山。手軽なハイキングコースとなっており、山頂には浅間神社の祠(ほこら)があって、毎年7月の山開きには「お焚き上げ」の神事が行われ、多くの参詣者でにぎわう。周辺には広大な畑が広がり、ダイコンやスイカの一大収穫地となっている。
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八丈富士(西山)
東京都。高さ854m。東京から約300km、伊豆諸島最南端の八丈島にある円錐形の山で、美しい稜線(りょうせん)は黒潮の太平洋に続き、まさに太平洋に浮かぶ富士である。自動車を8合目で降りて、山頂まで約50分、山頂には石積みの浅間神社がまつられ、直径約400m、深さ約50mの火口が開いている。6合目には町営の牧場があり、展望台からは、素晴らしい景色を一望にできる。
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