深謀遠慮
(しんぼうえんりょ)
遠い将来のことまで深く考えて計画を立てること。また、そのような計略。「深謀」は、深いはかりごとの意味。「遠慮」は、将来のことまで考えることをいう。
『賈誼(かぎ)―過秦論・上』に、「深謀遠慮、行レ軍用レ兵之道、非レ及二曩時之士一也」とある。
〔例〕「深謀遠慮してこそはじめて政権を手にすることができる」とか、「数ある政治家の中でも、彼はとりわけ深謀遠慮、策に策を重ねるタイプの政治家だと思います」などのように使ったりする。
〔類〕深慮遠謀(しんりょえんぼう)/遠謀深慮(えんぼうしんりょ)
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風が吹けば桶屋が儲かる
(かぜがふけばおけやがもうかる)
思いもかけぬところに影響が出てくるというたとえ。大風が吹くと砂ぼこりが立ち、その砂で目を傷める人が増え、目の不自由な人は三味線をひくから、三味線に張る猫の皮が不足する。猫が不足すれば鼠(ねずみ)がふえて、あちこちの桶がかじられるから、桶屋が儲かるという勘定である。
〔会〕「父ちゃん、今年は葱(ねぎ)をやめて、大根中心に作っていこうよ」「何言ってるんだ」「来年は隣町で博覧会が開かれる、そうなりゃ客がゴマンと来る、握り飯が売れる、握り飯とくればたくあんさっ」「甘いな。現実は、そう、風が吹けば桶屋が儲(もう)かる式にうまくいくもんじゃないよ」
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御の字
(おんのじ)
不平・不満などまったくなく、非常にありがたいこと。「何しろこの混雑だろう、席さえ取れれば御の字だ」
〔語源〕江戸時代の遊里語から出た言葉。「御」の字をつけたくなるほどのものの意。もと、特別に優れたもの、また、そのような人をいった。
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