玉石混淆
(ぎょくせきこんこう)
玉と石とが混じり合っているという意味から、すぐれたものととるに足りないものとが入り混じっていること。よいものと悪いものとが、いっしょになっていることをいう。「混淆」は、入り混ぜる、まざるの意味。「玉石混交」とも書く。
『抱朴子(ほうぼくし)―外篇・尚博』に、「真偽顛倒、玉石混淆」とあるところから。
〔例〕「新人賞を目指す応募作品の質は玉石混淆でした」と使ったり、また、「きみのクラスメートにはNASAに就職した人もいるそうだね。それに引き換え、きみはまだ大学も卒業できないところをみると、玉石混淆のクラスだったわけだな」などと、皮肉の気持ちをこめて使うこともある。
〔類〕玉石同架(ぎょくせきどうか)
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石の物言う世の中
(いしのものいうよのなか)
(1)物を言わぬはずの石さえも、おしゃべりをしたくなることで、秘密は、えてして漏れやすいことにたとえる言葉。
(2)天下に為政者を恨む声が充満するとき、石までも憤激して物を言いだす、というたとえ。
〔類〕石に耳/壁に耳岩に口
〔出〕(1)俳諧(はいかい)・毛吹草(けふきぐさ)
(2)春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)
〔会〕(1)「あれだけ内緒よって念を押しといたのにしゃべっちゃって」「石の物言う
世の中さ。秘密は保てんよ」
(2)「政治がよくないね」「哲学がないからこういうことになる」「庶民の不満
は相当なもんだぜ」「石の物言う世の中って様相だな」
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一石を投じる
(いっせきをとうじる)
(反響を呼び起こすような)一つの問題を投げ掛ける。「議論が伯仲する中で、彼が一石を投じた視点の意味は大きい」
〔語源〕水面に石を投げ込むと波紋が広がることから。
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