九夏三伏
(きゅうかさんぶく)
暑さが最高になる土用のころをいう。「九夏」は、夏の90日間。「三伏」は、夏至以降の初伏、中伏、末伏の三つをさし、極暑の候の意味。「きゅうかさんぷく」とも読む。
〔例〕「こちらは目下、九夏三伏。暑さにうだっております」とか、「九夏三伏も過ぎ、暑さもどうやら峠を越えたようですね」などと、季節・時候のあいさつなどに使ったりする。
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夏の虫氷を笑う
(なつのむしこおりをわらう)
夏のあいだだけ生きている虫は、世間に氷というものがあることなど知らないから、それを笑うということで、見聞の狭い人間が傲慢(ごうまん)に構えることのたとえ。
〔類〕井の中の蛙大海を知らず/井蛙(せいあ)の見/天水桶(てんすいおけ)の孑孑(ぼうふら)/葦(よし)の髄から天井覗(のぞ)く
〔出〕談義本(だんぎぼん)・根無草(ねなしぐさ)
〔会〕「いいか、若いうちにいろいろと世界を見て、見聞を広めたほうがいいんだぞ。そうしないと夏の虫氷を笑う、になってしまうぞ。海外にもどんどん行きなさい」「分かりました、お父さん。じゃあ、取りあえずそのための資金をお願いします」「……」
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蚊の鳴くような声
(かのなくようなこえ)
ものを言うときの、かすかな声。「さすが自分が悪いと思ってか、彼は蚊の鳴くような声で謝った」
〔語源〕蚊の羽音を蚊の声と見立てた表現。
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