遅疑逡巡
(ちぎしゅんじゅん)
疑い迷い、ためらい迷ってすぐに決定を下さないこと。「遅疑」は、ためらうこと。「逡巡」は、ためらって前に進まないこと。
〔例〕「石田課長は、新しい企画にはなかなか判を押してくれないんだよ。遅疑逡巡というのか、決断力のない上司って、いやだね」といったり、また、朝礼のときなどに、「セールスは即断即決が大事です。なにごとによらず遅疑逡巡していては、売り上げ目標を達成することはできないでしょう」と使ったりする。
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進退これ谷まる
(しんたいこれきわまる)
進むことも退くこともならず、どうにもせっぱ詰まって途方に暮れることをいう。
〔類〕進退両難
〔出〕詩経(しきょう)
〔会〕「円高で輸出はどーんと落ちこんだし。国内では、大企業の独占だし」「ほんと、われわれ中小企業にとっちゃ、まさに、進退これ谷(きわ)まるだ」
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二進も三進も行かない
(にっちもさっちもいかない)
行き詰まってどうにも動きが取れないさま。
〔類〕足掻きが取れない
〔語源〕「長雨で工期が遅れて二進も三進も行かない」 そろばんの玉が思うように進まない、つまり、計算のやりくりがむずかしい(商売がうまくいかない)という意味から出た言葉か。「二進も三進も」は、そろばんの割り算の九九の「二進一十(にっしんいちじゅう)(二を二で割ると割り切れて商一が立つ)」「三進一十(さんしんいちじゅう)(三を三で割ると割り切れて商一が立つ)」から。
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