無常迅速
(むじようじんそく)
仏教の言葉で、世の中のすべてが、驚くほどの速さで移り変わっていくこと。万物の変転きわまりないこと。人間はいつ死ぬかわからないということ。
『景徳伝灯録(けいとくでんとうろく)―五』に、「温州永嘉玄覚禅師者永嘉人也。(略)師曰、生死事大、無常迅速」とある。
〔例〕「無常迅速を悟って今をしっかり生きることが大切だ」とか、「人間は無常迅速を知らず、ただ毎日を過ごしている」などのように使ったりする。
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浮き世は回る水車
(うきよはまわるみずぐるま)
人生というところは無常であり、水車のように変転きわまりないのがこの世であることをいう。
〔会〕「一代にして財をなす人もいれば、うちのように夜逃げしなければならんところもある。まさに浮き世は回る水車だなあ」「たしか平家物語の冒頭にそんなようなこと書いてありましたよね」「そうだったかな。さ、ぼちぼち行くか」
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隔世の感
(かくせいのかん)
時代が移り、世の中のありさまがすっかり変わってしまったという実感。「高校生が一人で海外留学に旅立つなんて、われわれ中高年の者にとっては隔世の感ありですな」
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