寸馬豆人
(すんばとうじん)
遠くの人や馬が小さく見えること。とくに、絵の中の遠景の人や馬のことをいうことが多い。
『荊浩(けいこう)―画山水賦』に、「凡画二山水一、意在二筆先一、丈山尺樹、寸馬豆人、遠人無レ目、遠樹無レ枝、遠山無レ皴、隠隠似レ眉、遠水無レ波、高与レ雲斉、此其訣也」とある。
〔例〕「これは『洛中洛外屏風』といって、昔の京都の市内と郊外を描いたものだが、寸馬豆人までよく描けている」などのように使う。
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ごまめの歯ぎしり
(ごまめのはぎしり)
力の弱い者が、いたずらに憤慨して悔しがることをいう。鰯(いわし)はもともと弱い魚であるが、その上、からからに干されているのだから、何もできないという意味である。
〔類〕家鴨(あひる)の木登り/蟷螂の斧
〔出〕歌舞伎(かぶき)・紋尽五人男(もんづくしごにんおとこ)
〔会〕「悔しい、予選落ちだ」「まだレースのイロハも覚えていないきみが、つわ者たちに勝てるわけがない。ごまめの歯ぎしり、みっともないから、おとなしく帰れよ」
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心を鬼にする
(こころをおににする)
気の毒に思いながらも、その人のためを思い、同情心を抑えて厳しい態度をとる。「あのときおまえがどんなに泣き叫んでも、お父さんは心を鬼にしてバイクを買わなかったのですよ」
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