南山之寿
(なんざんのじゅ)
人の長寿を祝う言葉。中国の長安(現在の西安)にある終南山が崩れることがないのと同じように、いつまでも健康で長生きすること。
『詩経(しきょう)―小雅・天保』に、「如二月之恒一、如二日之升一、如二南山之寿一、不レ騫不レ崩、如二松柏之茂一、無レ不二爾或一レ承」とある。
〔例〕「お聞きしたところ、お父さまは今年85歳になられるよし、南山之寿、なによりおめでたいこととお慶び申し上げます」というように使ったりする。
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烏賊の甲より年の劫
(いかのこうよりとしのこう)
烏賊の甲は役に立たないけれど、経験豊富な人間は、たとえ学問がなくとも何事でも心得て処理する能力をもっていることをいう。
〔類〕亀の甲より年の劫/松かさよりも年かさ
〔会〕「へえ、彼がこんなに器用に大工仕事ができるとは知らなかった」「みごとなもんだろ」「やっぱり、烏賊(いか)の甲より年の劫(こう)ですか」「ひと言余計だ」
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頭に霜を置く
(かしらにしもをおく)
頭髪が白くなる。白髪になる。「頭に霜をいただく」ともいう。「移民20年、異境で奮闘した彼も頭に霜を置く年を迎えた」
〔語源〕「霜」は、その色から白髪をたとえていう語。
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