杖に縋るとも人に縋るな(つえにすがるともひとにすがるな)
杖の下に回る犬は打てぬ(つえのしたにまわるいぬはうてぬ)
杖ほどかかる子はない(つえほどかかるこはない)
杖を挙げて犬を呼ぶ(つえをあげていぬをよぶ)
使い先で下駄を履く(つかいさきでげたをはく)
使う者は使われる(つかうものはつかわれる)
使えて優なれば則ち学ぶ(つかえてゆうなればすなわちまなぶ)
使っている鍬は光る(つかっているくわはひかる)
月と鼈(つきとすっぽん)
月に叢雲 花に風(つきにむらくも はなにかぜ)
月日変われば気も変わる(つきひかわればきもかわる)
月日に関守なし(つきひにせきもりなし)
月満つれば則ち虧く(つきみつればすなわちかく)
月夜に釜を抜かれる(つきよにかまをぬかれる)
月夜に提灯(つきよにちょうちん)
月を指させば指を認む(つきをゆびさせばゆびをみとむ)
付け焼き刃はなまり易い(つけやきばはなまりやすい)
土一升に金一升(つちいっしょうにかねいっしょう)
土仏の水遊び(つちぼとけのみずあそび)
角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)
唾も引っ掛けない(つばもひっかけない)
妻の言うに向こう山も動く(つまのいうにむこうやまもうごく)
罪を憎んで人を憎まず(つみをにくんでひとをにくまず)
爪で拾って箕で零す(つめでひろってみでこぼす)
爪に爪なく瓜に爪あり(つめにつめなくうりにつめあり)
爪に火を点す(つめにひをともす)
爪の立てる所もない(つめのたてるところもない)
面の皮の千枚張り(つらのかわのせんまいばり)
面の皮を剥ぐ(つらのかわをはぐ)
釣り合わぬは不縁の元(つりあわぬはふえんのもと)