志は松の葉(こころざしはまつのは)
米を数えて炊ぐ(こめをかぞえてかしぐ)
座して喫えば山も空し(ざしてくらえばやまもむなし)
鹿を逐う者は兎を顧みず(しかをおうものはうさぎをかえりみず)
尺を枉げて尋を直ぶ(しゃくをまげてじんをのぶ)
正直貧乏横着栄耀(しょうじきびんぼうおうちゃくえよう)
進物をくれる人に油断すな(しんもつをくれるひとにゆだんすな)
千金の子は市に死せず(せんきんのこはいちにしせず)
喪家の狗(そうかのいぬ)
損して得取れ(そんしてとくとれ)
大同小異(だいどうしょうい)
大利は利ならず(たいりはりならず)
高みの見物(たかみのけんぶつ)
蛸の共食い(たこのともぐい)
他人の疝気を頭痛に病む(たにんのせんきをずつうにやむ)
他人の念仏で極楽参り(たにんのねんぶつでごくらくまいり)
足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)
近火で手を焙る(ちかびでてをあぶる)
長者の万灯より貧者の一灯(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)
爪に火を点す(つめにひをともす)
手鍋を下げる(てなべをさげる)
隣の火事に騒がぬ者なし(となりのかじにさわがぬものなし)
富みては驕り貧しければ諂う(とみてはおごりまずしければへつらう)
富は屋を潤し徳は身を潤す(とみはおくをうるおしとくはみをうるおす)
夏歌う者は冬泣く(なつうたうものはふゆなく)
名を取るより得を取れ(なをとるよりとくをとれ)
錦着る山は裸になる下地(にしききるやまははだかになるしたじ)
錦を衣て郷に還る(にしきをきてきょうにかえる)
箸より重い物を持たない(はしよりおもいものをもたない)
鼻薬を嗅がせる(はなぐすりをかがせる)