日本で一番高い山、富士山。四季折々に見せる姿の美しさも、昔から愛されてきた魅力だ。その魅力にちなんで、北海道から沖縄まで、それぞれの郷土に、「富士」の名を冠した山がたくさんある。日本列島、津々浦々の、「ふるさと富士」をご紹介しよう。( )内は正式名称。(2007年 イミダス編集部 編)
尾張富士
愛知県。高さ277m。濃尾平野北に位置し、奇岩怪石が折り重なり、古木におおわれた山。山頂からは濃尾平野が一望にでき、日本ライン、博物館明治村や、江戸初期に作られた人造池である入鹿池が見下ろせる。毎年8月に、隣の本宮山との背くらべ伝説にちなむ、尾張三奇祭の一つ「石あげ祭り」が行われ、多くの人でにぎわう。
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下呂富士(中根山)
岐阜県。高さ767m。有馬・草津と並ぶ日本三名泉の一つ、下呂(げろ)温泉の背後に、温泉を見守るようにたたずむ山。飛騨川をはさんで南側から眺める姿は、下呂温泉を包み込むようである。中腹には、温泉が湧き出る湯薬師如来尊像がある温泉寺があり、病気が治った湯治客が奉納した、古くからの絵馬が多く残されている。
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