四面楚歌
(しめんそか)
敵軍の中に孤立して、ただ一人の味方もいないことをいう。中国の楚(そ)の項羽が、垓下(がいか)で漢の劉邦(りゅうほう)に包囲されたとき、夜に入って、四方の漢の軍勢から故郷の楚の国の歌声が流れてくるのを聞いて、すでに楚国は敗れ去ったのかと嘆いた故事による。
〔出〕史記(しき)
〔会〕「家族も友達も、あたしたちの結婚に反対してるわ」「四面楚歌(そか)になっちゃったね」「駆け落ちしようか」
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丸い卵も切りようで四角
(まるいたまごもきりようでしかく)
丸い卵でも、切りようによっては四角になる。同じ話をするのでも、穏やかにしゃべればよいものを、言い方が悪いと、角が立つことがあるから注意せねばならぬという教訓。
〔類〕物も言いようで角が立つ
〔会〕「あいつはサッカーをやらせりゃピカ一なんだけど、ちょっと勉強はなあ」「丸い卵も切りようで四角、勉強はもう少しだけど、サッカーは飛び抜けてうまいと言ってやらなきゃ」
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四の五の言う
(しのごのいう)
言いわけや理屈を、くどくどと並べ立てる。「うるさい! 四の五の言わずに、ここから出て行け」
〔語源〕「四の五の」は、博打(ばくち)から出た語で、丁(偶数)か半(奇数)かを決めかねてうろうろしているようすをののしる言葉であったという。
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