艱難辛苦
(かんなんしんく)
ひどくつらい目や困難な目にあって、苦しむこと。「艱難」は、悩み、難儀をすること。「辛苦」は、つらい苦しみ。
〔例〕「夫は愛人と蒸発、店はつぶれる、子供は非行に走るという状態で、あのころのわたしは艱難辛苦の連続でした」とか、「艱難辛苦の末、彼は一代で年商50億円の今の社を築き上げたのです」などと使う。
〔類〕艱難苦労(かんなんくろう)
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万事休す
(ばんじきゅうす)
もはやすべての方策も尽きて、どのような打つべき手もないことをいう。中国の宋(そう)の時代の人・高従誨(こうじゅうかい)は、第十子の保きょく(ほきょく)を、目の中に入れても痛くないほどにかわいがっており、どんなに機嫌の悪いときでも、その息子の顔を見ると気持ちがおさまったという。人々はこれを見て、「万事休す」と言ったという故事による。
〔類〕進退これ谷まる
〔出〕宋史(そうし)
〔会〕「うわあー、またシュート入れられちゃったよ」「残り5分で3点返すのはちょっとむりだな。日本代表、万事休すか」
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そこはかとない
原因・理由や実体などがはっきりしないが、そのような雰囲気がなんとなく感じられるさま。「今日の彼女は、そこはかとなく悲しそうなのだが、何かあったのかしら」
〔語源〕「其処(そこ)は彼(か)となし(そこはこうだとはっきりしてはいない)」の意からとも、其処(場所)も量(はか)(目当て)も知ることができないの意からともいう。
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