我田引水
(がでんいんすい)
田にとって、水は不可欠なものである。だから、どんなことをしてでも水を取り入れなければならない。だから、いささか強引でも、自分の田に水を引き入れるということ、転じて、物事をすべて、自分に都合のよいように考えたり、すすめたりすることをいう。
〔例〕「あの課長はいつも我田引水で部下のいうことなどは少しも聞かない」とか、「このような言い方をすると我田引水に聞こえて恐縮しますが、私の商売のやり方について紹介させていただきます」などと使ったりする。
〔類〕手前勝手(てまえかって)
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水広ければ魚大なり
(みずひろければうおだいなり)
豊かな水のあるところでは、魚も大きく成長する。人も成功するには、環境のよいところでなければならぬことをいう。
〔類〕水広ければ魚遊ぶ
〔出〕淮南子(えなんじ)/塩鉄論(えんてつろん)/説苑(ぜいえん)
〔会〕「村田君、強くなるためにはやっぱり環境だよ。いいジムにいないとチャンピオンにはなれないよ」「水広ければ魚大なりっていうことですね。でも、ぼくはジムを移る気はありません」
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水際立つ
(みずぎわたつ)
ほかと比べて、とくに目立ってりっぱに見える。格別に鮮やかである。「さすがの全日本チャンピオンだけあって、水際立ったラケットさばきに、観客は驚いた」
〔語源〕水際がはっきり見える意から。
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