箪食瓢飲
(たんしひょういん)
竹でつくった器に盛ったご飯と、ひさごに入れた飲み物。質素な食事のこと。転じて、清貧な生活を送り楽しんでいるさまをいう。
孔子が『論語(ろんご)―雍也』の中で、弟子の顔回の清貧をほめていった、「賢哉、回也。一箪食一瓢飲、在二陋巷一。人不レ堪二其憂一、回也、不レ改二其楽一」によったもので、顔回は生活は貧しかったが、一箪の飯と一瓢の飲み物でその暮らしに満足した。また、『漢書(かんじょ)』にも記述がある。
〔例〕「箪食瓢飲しても自分の好きなことをしたい」などと使ったりする。
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瓢箪の川流れ
(ひょうたんのかわながれ)
ぽっかりと川を流れる瓢箪の風情から、浮き浮きして落ち着かない様子をいう。
〔出〕歌謡(かよう)・淋敷座之慰(さびしきざのなぐさみ)
〔会〕「ねえ、まだ退社時間まで30分もあるよ」「あらそう」「すっかり帰り支度しちゃって、まるで瓢箪(ひょうたん)の川流れね。だれとデートなのよ」
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末生りの瓢箪
(うらなりのひょうたん)
顔色が青白く、やせていて、いかにも弱々しく見える人のたとえ。「学生時代の彼は、末生りの瓢箪だったが、久しぶりに会ったら恰幅(かっぷく)よく堂々としていたのに驚いた」
〔語源〕「末生り」は、もと、(瓜(うり)類などで)盛りが過ぎてから、つるの先のほうに実がなること。また、その実。生育不十分で味が悪い。
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