暴虎馮河
(ぼうこひょうが)
虎(とら)を素手で打ち殺そうとしたり、また、大河を徒歩で渡ろうとしたりするという意味。転じて、血気にはやった向こう見ずなふるまい。無謀な行動をすること。「暴虎馮河の勇」という使い方もする。
『論語(ろんご)―述而』に、「暴虎馮河、死而無レ悔者、吾不レ与也」とある。
〔例〕「自分から進んであぶない場所へ行くなんて、暴虎馮河としかいいようがないよ」といったり、「暴虎馮河といわれようと、おれは自分の思う道を突き進む」などのように使ったりする。
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匹夫の勇
(ひっぷのゆう)
(「匹夫」は道理に暗い男) 血気にはやるばかりの、つまらぬ勇気をいう。
〔出〕孟子(もうし)
〔会〕「部長、パリ支社の人員補充の件なんですが、ぜひ私に行かせてください」「こう言ったらなんだが、きみはフランス語はおろか、英語もろくに話せないじゃないか。そういうのを、匹夫(ひっぷ)の勇というんだよ」
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蛮勇を振るう
(ばんゆうをふるう)
後先も考えず、大胆な行いをする。「いくら借地人が土地をなかなか返さないからといって、蛮勇を振るうことだけは避けなくてはいけない」
〔語源〕「蛮勇」は、向こう見ずの勇気。「振るう」は、ここでは、勢いよく出す意で、「腕を振るう」「猛威を振るう」などと使う。
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