曲学阿世
(きょくがくあせい)
人気を得るために真理をゆがめた学問によって、時勢や世間にこびへつらうこと。正しい主義主張を捨てて、世俗的な利益に走ること。「曲学」は、真理を曲解した学問、不正の学のことで「阿世」は、世間におもねることという意味。
『史記(しき)―儒林伝』に、「轅固曰、公孫子務二正学一以言、無二曲学以阿一レ世」とある。
〔例〕「研究熱心だったあの科学者が、企業の多大な援助を受けて、曲学阿世の徒となりさがった」といったり、「マスコミに名を売るために、曲学阿世の学者になりさがるとはなげかわしい」などと使ったりする。
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時は金なり
(ときはかねなり)
刻々と過ぎ去る時間は、金銭と同じょうにたいせつなものである。時間の尊さについて教える言葉。
〔出〕西欧故事(せいおうこじ)Time is money.の訳。
〔会〕「勤務時間中に無駄話をする暇があったら、さっさと外へ出て契約の1件でも取ってきなさい」「はいはい。時は金なりが、係長のポリシーでしたね」「そう、1分1秒の努力が売り上げ向上につながるのだ」
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先見の明
(せんけんのめい)
先行きどのようなことが起こるか、今の状況がどのように変化するかなどを事前に見抜く見識。「リーダーに何より重要な資質の一つは時代を見抜く“先見の明”である」
〔語源〕事が現れる前に見抜く賢さの意。
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