切磋琢磨
(せっさたくま)
骨・角、石、玉などを切り磨き上げるように、自分の身についた学問や技術などを、よりいっそうすぐれたものにするために磨きをかけること。また、互いに、抜きつ抜かれつして競い合い向上すること。「切」は刻む、「磋」はやすりですり磨く、「琢」は打つ、「磨」は石で磨くの意味。「切瑳琢磨」とも書く。
『詩経(しきょう)―衛風・淇奥』に記述があり、また、『童子問(どうしもん)―中』に、「悦二与レ己議論同一、而不レ楽下与二己意見一異音上、学者之通患也。学問貴二乎切磋琢磨一」とある。
〔例〕卒業のときのスピーチなどで、「諸君は、日々努力を重ねて、晴れの日を迎えられたわけでありますが、これからも学園での勉学の日々を忘れることなく、さらに切磋琢磨されて、りっぱな人間になられることを望んでやみません」というように使ったりする。
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伯仲の間
(はくちゅうのかん)
(「伯」は長兄、「仲」は次兄で伯仲は兄弟をいう) どちらが勝っているか負けているか、判定しにくいことをいう。
〔類〕兄たり難く弟たり難し
〔出〕魏文帝(ぎのぶんてい)
〔会〕「明日の部内コンペ、おもしろくなりそうだな。キャリア抜群の部長か、飛ばし屋の課長か……。ゴルフ部出身の新入社員も入ったしな」「ああ。実力伯仲の間だな」
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鎬を削る
(しのぎをけずる)
相手に負けまいとして激しく争う。「毎年、あの学校のチームとは王座をかけて鎬を削るライバルです」
〔語源〕「鎬」は刀の刃と背との境界に稜(りょう)を立てて小高くした部分。互いの刀の鎬を削り合うように激しく斬(き)り合う意から。
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