犬馬之労
(けんばのろう)
犬や馬がその主人のために骨を折るという意味から、転じて、主君のために忠節を尽くすこと。また、主人や他人のために力を尽くして働くことをへりくだっていう。「犬馬の労を尽くす」などのように使うことが多い。
〔例〕「きみのその気性にほれたからこそ、およばずながら犬馬之労をとろうと決めたのです」とか、「あなたのためなら、犬馬之労もいといません」などと使う。
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煩悩の犬は追えども去らず
(ぼんのうのいぬはおえどもさらず)
(「煩悩」は仏教でいう心を悩ます一切の悩み) 煩悩というものは、いくら追ってもついてくる犬のように、まつわりついて離れないことをいう。
〔類〕煩悩は首にのる
〔対〕菩提(ぼだい)の鹿招けども来たらず
〔出〕歌舞伎(かぶき)・千歳曾我源氏礎(せんざいそがげんじのいしずえ)
〔会〕「おい、日が暮れないうちに帰ろうぜ」「待て、もう1匹釣ってからだ」「やれやれ。煩悩(ぼんのう)の犬は追えども去らずか。もう100匹釣っただろ」
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犬の糞
(いぬのくそ)
汚いものや軽蔑(けいべつ)すべきもの、また、数多くあるものをたとえていう言葉。「捨てればいいものを、破れたのや足に合わない靴を何足も下駄(げた)箱(ばこ)に入れておくなんて犬の糞にもならんよ」
〔語源〕犬の糞(ふん)は、なんの役にも立たず、手に負えないものであることから。
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